未経験者が霞ヶ浦サイクリングしてみた
コロナがなかなか収束しない中、旅行したいけど観光地にいくのは少し怖いな...と思う方も多いのではないのでしょうか。
GoToトラベルキャンペーンが始まって以降、実際に有名観光地の観光客は急増しています。
そこで、人混みに行く心配がなく、今の時期にぴったりなアクティビティを紹介します。
それがサイクリング!
私自身、サイクリング未経験者でしたが、レンタサイクルで土浦から霞ヶ浦を一周してきました。その距離約90キロ!
この記事では、
- 関東で手軽にサイクリングしたい
- 旅行はしたいけど有名観光地は少し怖い...
- いつもとは違った旅行がしたい
という方に向けて、土浦と霞ヶ浦サイクリングのコースを紹介します。
土浦ってどんなとこ?
皆さん、土浦って聞いたことありますか?有名観光地ではないので、知っている方は多くないと思います。土浦は茨城県の南に位置していて、東側には日本で2番目に大きい湖、霞ヶ浦が広がります。そんな土浦がサイクリングにぴったりなワケをいくつか説明したいと思います。
東京からアクセスしやすい
まず、東京からとても行きやすいです。私の友達には土浦から通学している人もいるくらいです。電車で行くと、最短で東京駅から乗り換えなし、1時間10分ほどで到着します。車で行っても1時間ほどです。そのため、時間に余裕のない方は日帰りサイクリングも可能です。また、特急や新幹線に乗る必要がないため、東京駅から1,200円程度と旅行の交通費としてはとても安く行くことができます!
駅全体がサイクリングを推進
次に、駅全体がサイクリングを推進しているため、初心者から経験者までストレスなくサイクリングに出発できます。例えば、後に紹介しますが駅直結のホテルがあったり、本格的なバイクが借りられるレンタサイクル店があります。また、土浦から始まるサイクリングロードも整備されていて非常に走りやすく、坂もないため初心者にはピッタリです。
コース紹介
つくば霞ヶ浦りんりんロード
霞ヶ浦のサイクリングロードはつくば霞ヶ浦りんりんロードと名付けられていて、ナショナルサイクルルートに指定されています。ナショナルサイクルルートとは、国土交通省によって選ばれたサイクリングロードで、他には琵琶湖を一周するビワイチやしまなみ海道サイクリングロードが指定されています。
ナショナルサイクルルート制度は、優れた観光資源を走行環境や休憩・宿泊機能、情報発信など様々な取組を連携させたサイクルツーリズムの推進により、日本における新たな観光価値を創造し、地域の創生を図るため、ソフト・ハード両面から一定の水準を満たすルートを国が指定することで、日本を代表し、世界に誇りうるサイクリングルートとして国内外にPRを行い、サイクルツーリズムを強力に推進していくものです。
私が走った霞ヶ浦方面だけではなく、土浦駅から西に走る筑波山方面もサイクリングロードになっています。
かすいち
琵琶湖を一周するルートがビワイチと言われるように、霞ヶ浦を一周するルートはかすいちと呼ばれています。ただ、霞ヶ浦をちゃんと一周しようとすると125キロもあります。この距離は初心者にはかなり厳しいと思うので、霞ヶ浦大橋を渡る90キロのショートコースをおすすめします。
90キロでも初心者にとっては不安な距離ですよね?私も走り始めるまでは不安でした。サイクリング経験はなく、ママチャリしか乗ったことのない女子大生です。しかし、霞ヶ浦の周りを走る上で90キロ以下のコースはなく、コースを短くしたかったら途中まで行って帰ってくるしかないのです。友達と「ここはノリと若さで挑戦しよう!」と決断し、クロスバイクをレンタルして10時に出発し、8時間かかりました。正直途中でキツかった場面もたくさんありましたが、今までずっと文化部で、ろくに運動をしたことがない私が走り切ることができたので、初心者でも不可能ではありません。
準備編
サイクリングに出発する前に、しておくといい準備を紹介します。
ホテル
日帰りでサイクリングを楽しむこともできますが、せっかくの旅行なので1泊するのも楽しいですよね。土浦のホテルはBEB5土浦一択です!あの有名な星野リゾートのホテルながら1泊5,000~6,000円で泊まることができます。さらに、GoToトラベルの期間内であれば地域共通クーポンも受け取ることができます!
このホテルはまさにサイクリスト用のカジュアルなホテル。駅の改札を出るとすぐにホテルの入り口があり、ホテルに入るとたくさんの自転車が置いてあります。私が泊まった時も多くのサイクリストで賑わっていました。
このホテルのポイントはおしゃれなラウンジで、24時間オープンしているこのラウンジでは友達とお菓子を持ち込んでしゃべったり、ボードゲームを借りて遊んだり、併設のカフェでお酒を買って夜更かしを楽しむこともできます。楽しすぎてついつい満喫してしまいますが、サイクリング前はしっかり休んで体力をつけましょう!笑
客室もシンプルながらこだわりが詰まったお部屋で、お洒落でとても快適でした。部屋タイプは3種類あり、自転車がディスプレイできるサイクルルーム、ソファーとロフトベッドで秘密基地のようなヤグラルーム、シンプルなスタイルのダブルルームがあります。
以前軽井沢のBEB5に泊まった時は空きがなくてヤグラルームに泊まれず、ダブルルームだったので今回こそはヤグラに泊まりたい!と早めに予約しました。
朝ごはん
サイクリング前の朝ごはんは駅直結のアトレにあるパン屋さん、パン工房クーロンヌで食べました。イートインのスペースがあり、多くのサイクリストが朝食として利用していました。ホテルに持ち帰って食べるのもアリです!カレーパンとフレンチトースト、コーヒーを注文しました。カレーパンはお肉がごろごろ入っていて美味しかったですが、フレンチトーストはもうちょっと染みてたらよかったなあ、と。友達が食べていたクリームパンを少しもらったら、シュークリームみたいでとても美味しかったです!
レンタサイクル
ここが準備で一番重要なポイントであり、私が失敗したところでもあります。結論から言うと、レンタサイクルは3日前には予約しましょう!!ここ重要です、本当に。
私は前日まで何も考えず、当日駅で借りられるのかなと勝手に思い込み、何もしなかったところ、土浦でメインのレンタサイクル店、広域レンタサイクルとル・サイク土浦店は3日前までの事前予約が必要だと判明。気づいた頃には遅く、もしかしたらサイクリングできないかもとヒヤヒヤしましたが、BEB5内で無人のレンタサイクル、HELLO CYCLINGが宿泊者限定で利用できたので、そこでなんとかクロスバイクをレンタルしました。HELLO CYCLINGの自転車はレンタル用に機械が色々取り付けられているので見た目が少々不格好...。機能には問題ないのですが、スタイリッシュにサイクリングを楽しみたいなら予約してレンタルすることをおすすめします。
広域レンタサイクル:
ル・サイク土浦店:
装備
土浦で見かけた多くのサイクリストはロードバイクにヘルメットを被り、なんだか強そうなサイクルウェアを着ていましたが、未経験者の私はそんなものは持っていません。実際なくても走り切れました。しかし、持って行った方がいいものもあります。それが、キャップとサングラス。晴れていると、日差しと湖の照り返しが強いのでこの二つは必須です。キャップは持って行ったのですが、サングラスまでは用意していなく、かなり目が痛くなりました。
そして、服装は動きやすければなんでも大丈夫ですが、ツルツルした素材の物をおすすめします。なぜなら、夕方の虫がすごいから!!私はフリースを着て行ったのですが、夕方に田んぼから湧いた虫がたくさん突撃してきて私のフリースにくっついていました...。虫を避けることはできませんが、ツルツルした素材の服装ならもっと払いやすかったと後悔しました。
いざ出発!
ホテルを楽しんで、自転車も借りられたらいざ出発です!私はホテルでのんびりしていたため、10時に出発しましたが、時間がなく途中で1回しか休憩できなかったため、もっと早く出ることをおすすめします。
〜60km
いきなり60km!?って感じですが、とにかく自分たちのスピードがわからなかったので最初からほとんど休憩なしで走り続けました。
初めて霞ヶ浦を見た時は驚きました。対岸が見えず、続く地平線!ここは海かと思いました。晴れていて気持ちよかったのですが、昼間は風が少しあり、先頭の負担が重かったので友達と交代しながら走りました。
走り始めて3kmほどのところに霞ヶ浦総合公園という公園があるのでそこを少し散策しました。この公園には風車があり、春にはチューリップが咲くそうなのですが、秋だったので花は咲いておらず...風車に登って景色を楽しむ程度でした。
そこから60km地点まではノンストップです。というより、止まる場所がありません。本当に何もありません。コンビニもないので、先に飲み物は買っておきましょう。
40kmあたりからかなり辛くなってきて、今日中に帰れるかな...と不安になります。もう離脱できないプレッシャーもありました。景色にも飽きてきて、無心で脚を動かします。
ランチ
ランチはかすいち挑戦者には有名なしおみ食堂で。土浦から60km走ったあたりにあります。ランチと言っても到着した頃には14時半。お腹ペコペコでした。店内はサイクリストと釣り人で賑わっていて、店員さんも忙しそうで少し待ちました。メニューが沢山あったので悩みましたが、親子丼を注文しました。周りはカレーを食べている人が多かったです。満腹サイズの親子丼と味噌汁、漬物、豆腐、ヤクルトがついてなんと650円!味も絶品で、ご飯までしっかり染みていて疲れた体が癒されました...。ここでメンタルも復活!1時間ほど休憩して出発です。
〜75km
ランチを食べてからはだんだんと陽が落ちてきて、夕日がとても綺麗でした。風もおさまってきたのでスピードを上げて走りました。一度スピードに乗ると維持できたので、このペースなら余裕じゃない!?と強気でした笑 夕日がきれいに映るポイントで写真を撮ったり、河原で少し休憩しながらサイクリングを楽しみました。
霞ヶ浦大橋
サイクリングも終盤!という75kmあたりの地点に、霞ヶ浦一周をショートカットできる霞ヶ浦大橋があります。この橋が絶景ポイントでした。16:15くらいに到着したのですが、ちょうど日の入りのタイミングで、ここまで頑張ってきてよかった...と思えるくらい感動しました。まさにエモいという言葉がピッタリ。日の入り時刻を目標に霞ヶ浦大橋を目指すといいと思います。
〜90km
さあ、いよいよラストスパートです。薄暮の幻想的な景色を楽しみつつ、急速に暗くなる辺りに焦り、スピードを上げます。
外灯が少ないため、完全に暗くなると道が見えません。そしてここで、大量の虫が襲ってきます。右手に続く田んぼから湧いた虫たちが顔にも体にも突撃し、虫が苦手な私はほとんど残ってないHPを虫を払うことに使いました笑 呼吸をすると口に虫が入ってくるのでマスクをして走りました。苦しいですが、虫を食べるよりマシです笑 そんなこんなで、18時にやっと土浦に到着。階段が登れなくなるくらい脚がガクガクでしたが、達成感に満ち溢れていました。最後はアトレの3階にあるコーヒーショップ、SLOW JET COFFEEでビールを飲みました。言わずもがな、最高に美味しかったです。
まとめ
ということで、今回の旅をまとめると、
- サイクリング未経験者にも霞ヶ浦一周は可能!
- 土浦駅はサイクリストにピッタリな駅
- サイクリングで達成感を味わいたいなら霞ヶ浦へ!
ということです。
今回のサイクリングを経験して、本格的な自転車が欲しくなりました...
週末はぜひ霞ヶ浦でサイクリングに挑戦してみてはどうでしょうか。
それでは、最後まで読んでくださりありがとうございました!